俺様☆姫様★王子様 2 【完】
「いや、ジェントル宇都宮もねぇだろ」
「へ?」
ヤバい!まただ!
しかし、時既に遅し。
冷ややかな視線を注いでくれてる、蓮が居る。
「まぁ、それはいい。それより出るぞ」
「はへ?……あっ…」
そのままあたしは連行された。
「うっ、宇都宮さんっ!ごめんなさいっ」
引きずられながら、一言だけ後ろを振り返って言っておいた。
宇都宮さん、変なニックネームでごめんなさい。
そしてあたしは、機外へと連れていかれた。
宇都宮さんが二人の後ろ姿を見ながら、
「なるほど、そうゆうことですか。坊っちゃん……」
と、見守る様に柔く微笑んでいたなんてことは、誰も知らない。
まさかこの、”スーツマン宇都宮”が救世主になるだなんて。
それがわかるのは、まだ先の事だけれど。