俺様☆姫様★王子様 2 【完】
「存じ上げておりますよ。私が坊っちゃんに投げられたとき、全てを悟りました」
「……全…て?」
「はい、全て」
少し間を置く。
そして、真っ直ぐにあたしを見た。
「あの方の権力が目的ならば、あの時私を庇うようなことは決して為さらない。それどころか、貴女は坊っちゃんに意見されました。以前付き合っ……」
言いかけて、はっと目を見開く宇都宮さん。
や……。
中途半端に止めないで、気になるから。
「続けてください」
「しかし…」
「大丈夫ですから」
っていうか、気になるから。
すると遠慮がちに、もう一度話始める。
「坊っちゃんは一時期手もつけられないくらいになられていて…その…」
「『来るもの拒まず』でしょ?」
「……はい。ご存知だったのですね」
残念なことにね。
出来れば知りたく無かったかもだけど、事実だもん。