俺様☆姫様★王子様 2 【完】
「……何を考えてる?」
顎を摘まんだまま、静かに言った。
『何を』って?
…………。
ナニのこと?
なんて言えるわけないじゃん!
付き合ってまだ2ヶ月だよ?
正確にはもうちょいあるけど…。
一回別れたし。
ぐるぐる頭に回る
『経験ばかり増えて』『女性の悦ばせ方を知っている』
宇都宮さんが言った言葉たち。
あたしが黙ってるから、沈黙が続く。
早くこの話から逸らさなきゃと思って、話題を考える。
…………だけどこういうときに、うまくは出てきてくれず。
「こ、ここって凄く広いね!あの、あれだね、やっぱ蓮って凄いね!こんな素敵な部屋に泊まれるなんて!流石ハリウッドだよ!うん!ホント凄いよ!」
無理矢理作ってペラペラ口にしてみる。
だけど、じっと見据えたままの瞳は、違うだろと言わんばかりに動じない。
そして、沈黙。と言うよりか、最早暗黒。
あぁ………
帰りたい。
じんわりと目頭が熱くなってくるを感じた。