俺様☆姫様★王子様 2 【完】
フィーリング
※※※※※
「雅先輩に挨拶できなかったじゃない!」
引っ張られてそのまま駅前でタクシーを拾って乗り込んだあたし達。
「うるせぇな。アイツなんかに挨拶しなくて良いって」
タクシーの中だって言うのにこんな感じで…。
「酷い!雅先輩はあたしを助けてくれた恩人なんだから!」
「ハッ、案内しただけだろぅが」
「えっ……」
何で知ってるの?
「あのぅ、お客さんどこまで?」
「夕日テレビまで」
蓮は運転手さんに一言だけ告げて、ドアに肘をついて窓の外を見た。