俺様☆姫様★王子様 2 【完】
チーン――…
エレベーターが停止する音がした。
扉の上を見ると7階のランプが点灯していて、目的の階数まで来たんだってわかった。
「ビビんなよ?」
って耳元で言った蓮は”レン”の表情を作ってから、足を一歩前へ踏み出した。
ビビんなよって?
そんなの無理だし;
だってこの先には、テレビの中の人が沢山居るんでしょ?
そんなの、緊張するに決まってるじゃない!
あたしは”超”がつく程一般ピーポーなんだから。
なんて考え事をしてたら、置いてかれた!
こんなとこで迷子とかシャレんなんないし;
いつの間にか閉まりかけてたエレベーター。
『開く』ボタンを押したあたしは、その小さな密室から勢い良く飛び出した。