俺様☆姫様★王子様 2 【完】
「こんなとこで何をなさってるんでごじゃりまするか?」
我ながら日本語が下手だと思う。
案の定、悪魔はギロリと睨み付けていて、あたしはもう逃げ場がない。
はぁ、と溜め息をつく悪魔。
「あの…あたし、帰るね」
鞄を持って立ち上がろうとする彩名に、視線を送る。
行かないで、と。
あたしを一人にしないでおくれ。
じゃないとあたしはこの蛇にのみ込まれちゃう!
「悪いね、コイツが世話になったみたいで」
す、すごい;スゴすぎる!
瞬時に、悪魔が天使の仮面を貼り付けたよ。
「いえ、あたしは何も。じゃあね、姫華。また学校で」
すっと立ち上がる彩名。
おーい!この悪魔に騙されてんじゃないよ。
何ちょっと赤くなってんの。
あんた、キャンキャンガールズのボスでしょうが!
「ちょっ!」
女神様にすがろうとするあたしを遮って、悪魔が彩名の席へ移動する。
財布を取り出した彩名に、片手を出してストップの合図。
「気にしないで。留守の間コイツのおもりしてもらったほんのお礼だから」
「いえ、そんな私は何も」
「ごめんね、邪魔しちゃって。これからも仲良くしてやって」
なっ!!
「勿論です。じゃあお言葉に甘えて、ご馳走様です!」
ペコリと一礼して、すたすたと店を後にする女神様。
さてはあんたっ!
女神様なんかじゃないね!
去った彩名に八つ当たりしてやった。