アイシテルって言えなくて~大人女子と高校生の恋
「浩二郎……」

また恵美さんが呼んだ。


待ち人が携帯を鳴らすことはなかった。


恵美さんのしてる恋は
幸せなのかな……


俺はバックの中に潜ましてきた
たばこをくわえた。

さっき外でも一本吸ってきたけど…


ライターの火が薄暗い部屋の
恵美さんを妖しく照らす……


恵美さんはいい人だと思う。

きっと海水浴も
俺がずっと行ってないと言ったから
きっと気を使ってくれたんだと
思う。


でも楽しかった……


久々に楽しかった。


「ありがと・・・・」

眠っている恵美さんに
静かにささやいた。


恵美さんがいるから・・・・・
もしかしたら新しい生活も
楽しくなるかもしれないな・・・・


たばこの煙が部屋を漂った。


< 100 / 668 >

この作品をシェア

pagetop