アイシテルって言えなくて~大人女子と高校生の恋
待ち合わせ場所について
エンジンをとめた。

すごくイライラしてて泣きそう

まるで彼氏に嫉妬してる
不安な彼女みたい

浩二郎と重なって……
きっと浩二郎もこんなことして
私を裏切っているんだって
頭の中がぐちゃぐちゃになっていた。


暗闇から制服姿の恭平が現れた。


私は存在に気づかない振りをした。


助手席のドアを開けて
恭平が乗りこんできた。



「こんばんわ~」
お気楽な様子


「全く…不良息子が…」

できるだけ大人の対応を……
一気にでてしまいそうな
言葉を必死にかみしめた。



恭平は大きなあくびをした。



この顔とこの身体が
さっきまで女を抱いていたんだ

想像すると切なくなった…


 恭平は浩二郎じゃないのに…


私はどうかしてる……
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