アイシテルって言えなくて~大人女子と高校生の恋
「いいな~奈々さんは・・・・
恭平のおとうさんは奈々さんを
本当に愛してたんだね。
心配だったんだろうね。
自分がいなくなったら奈々さんが
どうなっちゃうのか・・・・・
だから恭平にお願いしていったんだ。
私もそんな風に
愛されることあるのかしら……
奈々さんみたいに
恭平のおとうさんや
うちのパパや
そして…恭平にも……」


ついつい本音を吐露してしまった。



「恵美さん
ヤキモチやいてん?」



「ヤキモチ…そうね~
なんかうらやましい~
私もそんなふうにみんなに大事にされたいな。」



「あの彼氏は大事にしてくれないのか?」



 あ…墓穴を掘った


「大事…ん・・・・
なんでつきあってんだろ……
私の求める愛とは違うのに
何かに期待するのもやめたのに…
いろいろあんのよ……
離れられない訳…
恭平の心がもっと大人になって
汚れてきたらわかるよ。
愛がなくても求めてしまうって…」



「大人になりたくねーな~」


「私も・・・・
ならなかったらよかったよ」



おかしくて笑った。
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