アイシテルって言えなくて~大人女子と高校生の恋
「恭平にももう一度言うつもり
だけどね…私たちの目が届かないから
彼女と間違いなんか起こして
妊娠なんかさせたら大変だから
よく言い聞かせないと。」



 私にも言える……


「望まれた子供を産んであげないと…」



「はい・・・」
ついつい返事をしてしまった。


「や~ね~メグちゃんは
大丈夫でしょ?だってお医者さまよ~~
すごいわ~~いずれは
院長夫人になるのよ~」


「奈々さんまで…
ありえませんって~~
まだ会ったばかりなんだから~」



「でも素敵な人だったじゃない?」


「うん・・・
それは認める~
話も楽しかったし…いろんなこと
知ってて大人だから
なんかホッとさせられる…」


人の気配に振り返る。


「ただいま」

恭平はそのまま階段を駆け上がって行った。


「変んな子ね・・・」


奈々さんが恭平の後姿を
見送って言った。
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