アイシテルって言えなくて~大人女子と高校生の恋

悪魔のささやき

「恵美さんのことは
やっぱ家族として見ていたい。」



「・・・・・」
何も言えない……。



「前も言ったけど
よくわかんないけど中途半端で
なんか…イライラする
こういうの……
俺は恵美さんと違う。
やっぱ子供なんだと思う。
割り切ったり
そういうの難しいし
めんどくさいんだ。」


恭平は怒った口調だった。



 めんどくさいんだ……


「受験もあるし……
混乱したくない。」



 終わりか……



「わかったわ。
ごめんね……私が悪かったね。
契約はもう破棄する……
私と恭平は姉と弟
そう言う関係以上のものは
何もないから。」


泣きそうだった…
必死にこらえて
自分の部屋に入った。
< 260 / 668 >

この作品をシェア

pagetop