アイシテルって言えなくて~大人女子と高校生の恋
無情にも甲斐の携帯が鳴った。


「病院行っていい?
帰りそこから帰れるかな?」


「もちろんよ。
急いで」


車は甲斐の病院に向かう。


甲斐が病院に駆け込んで行って
私は甲斐がどんな仕事をしているのか
少し見てみたかった


小児科病棟に向かった。

エレベーターがついた時
目のまえを白衣の甲斐が走って行った。



「先生」


看護師に呼ばれてカルテに
目を通して
病室に吸い込まれて行った。


慌ただしく
病室から声が聞こえる


泣きながら母親と父親が
廊下に出てきた・・・・・・


甲斐はこうい切ない場面に
何度も立ち会っているんだろう


私は待合室でそんな様子を見ていた。
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