アイシテルって言えなくて~大人女子と高校生の恋
それから食事をして
少し遠回りをしながら
送ってくれた。


「今日はあまりゆっくり遊べなくて
ごめんね・・・・
どうしても会いたくて無理しちゃったよ。」

  会いたくて
その言葉にキュンとした。


「情けないとこ見せたけど
メグが抱きしめてくれて
また明日から頑張れそうだよ。」


「甲斐はいつも堂々としてるから
ちょっとビックリしたけど
元気が出たならよかった。
スーパーお医者さま復活して
またみんなを笑顔にしてあげてね。」


「俺にとってはメグが復活の源だけどね。」


「じゃあ…またね」

私が助手席から出ると
いつものように甲斐も出てきた。



「おやすみ。今日はありがとう。」


「明日からまた闘ってきてね。」


甲斐が手を出したから
その手を握った。


「おやすみなさい。」
手を離そうとした瞬間に引っ張られた。



そのまま逞しい胸の中に抱きしめられた。
< 278 / 668 >

この作品をシェア

pagetop