アイシテルって言えなくて~大人女子と高校生の恋
「ついたよ」

甲斐の言葉にハッとした。


「あ…ごめんなさい…
ありがとうね………」

私は慌てて車を降りた。


「じゃ・・・・・」
甲斐が言った。



「うん……またね……」



甲斐の車を見送って
家に帰った。

真っ暗な部屋がなおさら私を
どん底に突き落とす。


「あ~~~!!!も~~~
ほんとやだ!!!」


洋服を脱ぎすててそのまま
シャワーに入って
いつものように泣きながら体を洗う。


バカ泣きしても
水の音がかけ消してくれる・・・・・


好きな人のキスシーンを見てしまった。
それもその人が昔愛した人
そして今も忘れられない人……


私のように契約と名目をつけて
恭平にキスしてもらってたのとは
訳が違う・・・・・


「私は素直じゃなくて・・・
卑怯だから・・・・」

恭平を求めて ぶつかっていった
芽理衣と比べて
私は素直にはなれなかった。


純粋に恭平を求めていたのに・・・・・
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