アイシテルって言えなくて~大人女子と高校生の恋

複雑な心

絶望感が広がっていた。


「なんか元気ないけど?」
甲斐が話しかけてきた。


「今日の仕事が忙しくて…
変な客の応対があって……」

ごまかす・・・・


「そっか~
いろんな人間がいるからな~
メシでも食べよう。
俺は酒は飲めないけど……」


私は酒にのまれたかった
ベロンベロンになりたかった……


「今日はまっすぐ帰るかな…
いい?せっかく誘ってくれたのに……」


甲斐はしばらく無言だったけど


「了解」と言った。


さっきの妖しいキスシーンが
目から離れなかった。



恭平・・・・
それでいいの?


私はそればかり考えていた。
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