アイシテルって言えなくて~大人女子と高校生の恋
「俺は大人だから
まだ若い芽理衣のあやまちは許すしかない

芽理衣が寂しくて心細くて
それが理由だったとしたら
そうさせてしまったのは俺だから
芽理衣が俺を選ぶなら
許そうと思っていた。

芽理衣は俺を選ぶのはわかってたから

でも・・・・
一度裏切られたら
そこを乗り越える絆が俺たちには
少なすぎる・・・・


 こんなはずじゃなかった

お互いにそんな思いが交差してる
ズレと不信感が
距離に形を変え出した。


芽理衣に子供ができて嬉しかった
きっと子供がこの関係を変えてくれるって


こっちで産むように言ったけど
芽理衣は強硬に日本に
帰ってしまった………


そんな時 薬漬けで変わり果てた
婚約者だった彼女と再会したんだ……


俺のせいですっかりかえてしまった
人生を・・・・なんとか
修正してやりたくて……
何度か彼女と会ってるけど

そこにあるのはもう愛じゃない……
償いだよ……
ボロボロになってしまった彼女に
何かできること……
俺は罪悪感でいっぱいだった…」



芽理衣の夫は頭を抱えた。
< 432 / 668 >

この作品をシェア

pagetop