アイシテルって言えなくて~大人女子と高校生の恋
バルコニーで一人で星を見ていた。

蒸し暑かったから
缶ビールを飲んだ。


「ん~~きく~~~ぅぅ」


失恋の傷跡に沁み込む


「痛いな~~」


私は 缶ビール片手に歌を歌った。


涙が溢れるから
大きな声で歌った。


「すみませ~~ん」



「!?」


私は立ち上がった。
酔いがさめていった。

うるさいと言われるのは
初めてだった・・・・・


「あ・・・はい・・・」

恐る恐るバルコニーの下を覗き込む。


「いい歌ですね~」


甲斐が笑っていた。


「甲斐・・・・・・」


私の目にうつる甲斐は
見る見るうちに涙で見えなくなる



「おいで…メグ……」


甲斐の言葉に私は
大好きだった恭平をソファーに残したまま
横を通り過ぎた。


もう気持ちは決まっていた。


甲斐の胸に飛び込んだ・・・・・。
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