アイシテルって言えなくて~大人女子と高校生の恋
父と奈々さんには


「今 恭平難しい時だから
私の婚約のこと言わないでほしいの。
喜ぶ気にはなれないかもしれない
恭平が落ち着いた時に
話して喜んでもらいたいし……」


「ごめんなさいね
気を使わせてしまって……」



「今は恭平が大事だから・・・
私は大人だし甲斐がいれば
なんとかなるから・・・・・」



「よかったねメグちゃん
素敵な人に出会えて・・・・」
奈々さんが私をつっついた。


「女は料理だぞ。
奈々から習いなさい。
美味しい料理をつくってあげたら
男は家に帰ってきたくなるもんだ。」


「そうだね。
ほんと・・・・奈々さん
しょっちゅう帰ってきてよ。」



「私でよければ・・・
料理教室とかにも通ってみたら?」


「そうだね。」
私は本当にそう思った。


「メグ~なんか社長さんの家みたいだから
自分磨きちゃんとしておけよ。
バカにされたりいじめられたり
しないように。」
父が言った。


「ドラマの世界であるだろ?
一般庶民の嫁が気にいらないっていうやつ
親をよく見て
気にいられるようにしないとな。
結婚って本人同士の問題じゃない
家と家の繋がりにもなるからな。
パパも頑張らなきゃな!!」


ガッツポーズ

大爆笑・・・・・・


父がうれしそうで
少しさびしそうで・・・・
そんな夜だった。
< 447 / 668 >

この作品をシェア

pagetop