アイシテルって言えなくて~大人女子と高校生の恋
失恋したら
次の恋を早くみつければいい


何かの本に書いてあったけど


私は少々早すぎるのかもしれない


ついこの間
恭平をあきらめる決心をして
次の朝には
甲斐の腕の中で目が覚めた


そしてまだ目も心も恭平を
追っているのに

流れは甲斐に向かって行く


「結婚か・・・・・」

恭平は
「よかったじゃん」ってきっと言うよ


その時
うちあけてみようかな


本気で好きだったんだよ


って・・・・

まだ笑い話にはならないかな・・・・
うんと年をとって
お酒でも飲みながら・・・・
いつか言えるといいな


「アイシテマシタ・・・」ってね。


やっと秋の夜はコーヒーが美味しい
バルコニーに座って
虫の声を聞きながら
コーヒーを飲んでいた。


恭平の部屋の電気はついたけど
恭平がバルコニーに出てくることは
なくなった。



「恭平…私 結婚するからね…」


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