アイシテルって言えなくて~大人女子と高校生の恋
携帯が鳴った。


甲斐からのメール


『おとうさん なんか言ってた?
めちゃ緊張したんだけどさ。
俺うまく話せたかな……
明日また連絡するよ。
これから病院にいってきます~』


『パパは上機嫌です~
お仕事頑張ってね。
連絡待っています~』


甲斐のスーツ姿素敵だったな…


でも……
浮かれていて気づかなかった。
お兄さんが亡くなって喪に服さないと
いけないから
こんなに急がなくても
そう言えばいいような気がする。


だから最近
家になんとなく行かないように
しているのかなって
そう思った。


それとも私がフラフラしてるのが
心配だったのかな~


甲斐がなんだか
急いでいるような気がした。



急がしているのは
私のせいなのかな……
そんな風に考えていた。
< 449 / 668 >

この作品をシェア

pagetop