アイシテルって言えなくて~大人女子と高校生の恋
街は一気にクリスマスモード


ちょっと早いけど


私は甲斐にあいそうな
グレーのワイシャツと
ネクタイを二本用意した。


素敵なクリスマスを夢見て……



「恭平…進路どうするの?」



「う・・・ん」



「勉強はしてるみたいだし… 
やっぱ高卒の就職難しいらしいよ。
うちのデパートもいつもとる
課も今年はとらないって……
その成績なら…どこでもいけるのに。」



「まあね~
なかなか思うように進まないね
人生ってさ・・・
俺は早く大人になりたいってすごく
焦ってても
現実は厳しいよね。
無駄な時間が過ぎてって・・・
何にもしてないのにさ。」


「どうしてそんなに急いでんの?」



「もう…間に合わないかもね…」



「わかんないな~恭平
だって、芽理衣もご主人と帰って行ったし
私はてっきり
恭平は芽理衣のために
進学をしないって言ってんのかと
思っていたんだけど・・・・」



恭平が私の唇に指をあてた。


「いいの・・・いいの・・・
恵美さんは知らなくて」


恭平はそう言った。
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