アイシテルって言えなくて~大人女子と高校生の恋
甲斐は頭を抱え込んだ。


「俺は今どうしたらいいのか
わからない・・・・・。
どうするべきなのか
考えることもできない。」



簡単に去ってこようと
思ってきたのに


甲斐の見たことのない
様子に心がざわめいている。


「あなたの心の中には
音羽さんと音色ちゃんがいる。
それは間違いないことだし
私はそれに怯えて暮らすのはイヤ…」



「わかってるけど
俺はメグを愛してたよ。」



「わかってるって……
甲斐に愛されてたから…
辛いじゃん……
あなたのいるべき場所は
家族のところでしょ?」



「家族?」



「音色ちゃんは甲斐の子どもなんでしょ?」




甲斐は驚いて顔をあげた。
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