アイシテルって言えなくて~大人女子と高校生の恋
「な…冗談言って~
大人をからかうんじゃない。
それも失恋したばかりの……
力づけてくれようとしてるなら
ありがとうね。」


あくまでも
落ち着こうと私は思った。




「愛してるって言ったら
俺の気持ちは伝わるか?」



もう心臓が飛び出そうだった。



恭平が私を抱き寄せた。
そして強く抱きしめて


「恵美さんのそういうとこ
好きだよ・・・・・・
愛してるよ・・・・・」




「恭平?マジなの?」




「ごめん・・・・・
言わないで別れようって
ずっとそう思ってたのに……
さっきの恵美さんをみたら
たまんなくなった。
ルール違反するけど………
俺はあれからずっと恵美さんが
好きだったんだ。」



「あれからって?」
心臓がドクドク脈打っている。


「とりあえず…
早く帰ろう………
ここでする話じゃなかったよ……」


恭平は私を静かに離した。
< 601 / 668 >

この作品をシェア

pagetop