アイシテルって言えなくて~大人女子と高校生の恋
大学生の恭平と社会人の私


遠距離



そして即席の姉弟



二人の中にはいろんな問題が
山積してる。



「離れている恭平の若さに
嫉妬するのは情けないもん……。
恭平に近づく見えない女の子に
想像して…イライラして
見境のない毎日を私は送るんだわ……
また自分が嫌いになるから
自分を好きでいたいの。
また恭平に告白してもらえる
自分でいたいの……
自分磨きをしながら
仕事や毎日にもっともっと…
自分のために時間をかけたいの。
だから
同じように恭平は勉強していろんな経験して
もっともっと大人になって
将来を見つけながら
暮らしてほしい……
恭平にとって見本でいられる大人でいたい…
決して負担にだけは
なりたくないの……
同じ間違いを何度も繰り返さないように…」




私は恭平の目をまっすぐ見つめて
静かに話した。


恭平の目は最初キョロキョロとしてたけど
最後の方は
私をしっかり見つめかえしてくれた。


私の手を唇に押し当てる。



「好きだよ・・・・
どんな恵美さんだって・・・・」


恭平の唇を感じる・・・・
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