アイシテルって言えなくて~大人女子と高校生の恋
「エンジョイしてるようよ~
恭平ママがかえりが遅いって
ぼやいていたから。」



「心配でしょ?」
甲斐が悪戯っぽく笑った。



「なによ~そんなことないよ。
だって恭平の人生だもん。
いろんなこと楽しめばいいわ。」


「進展したのか?」



「え?」



「恭平くんの気持ちは
手に取るようにわかってたよ。」



「何が?」



「メグに恋してんの。」



私は驚いて甲斐を見つめた。


「入院したときあったじゃん。
メグが血相変えて彼のとこに
飛んできて……
そのまま寝ちゃったんだよね。」



 恭平が交通事故にあったって



「あんときさ
寝てるメグの頬にキスしたんだ。
『愛してる』って言って……
俺様子見に来て 慌てたよ……
それから恭平くんは要注意人物だったから。」




「うそ・・・・」
夢かと思っていた。



「メグの想う人が恭平くんだって
わかった時・・・
二人は両想いなの知ったら不安に
おののいてしまって
大人になれなくなっちゃったよ。」


甲斐は悲しそうな顔をした。
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