アイシテルって言えなくて~大人女子と高校生の恋
「これは遺言なのよ。
何かあった時はこれは絶対
忘れないでって言われてたの。
まさか…こんな早くに
ここに入れるなんて思わなかった。」


奈々さんが号泣した。


私は封筒に書かれた文字が
うっすらと自分の字なのに気がついた。



封筒から出したのは
作文用紙だった。


『パパへ

いつもがんばってくれてありがとう。
ごはんつくって洗濯してくれて
ありがとう。
メグのパパは最高のパパです。
いつも一緒にいてくれてうれしい。
メグのぞばから
おじいちゃんになっても
はなれちゃダメですよ。
パパとメグはふたりっきりの
仲良し家族でずっと一緒です。』


父の日の感謝カードだった。



「こんなのとってたんだ」



「恵太さんの宝物なんだって…」
恭平が封筒にまたしまってくれた。



「恵太さんに持たせてあげよ」

奈々さんが涙をふきながら
私に言った。


父はまっさおの空に煙になって
骨になった・・・・・・。



「パパ・・・・ありがとう・・・」


骨になったパパを抱きしめた。


パパは死んだママのところに
戻っていった。
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