アイシテルって言えなくて~大人女子と高校生の恋
それから二年後・・・・・


私はギリギリ三十を目の前に
真っ白なウェディングドレスに
袖を通した。




一美さんがまたお腹を
大きくしていた。


長女の果歩ちゃんが
私を見て言った。

「おばちゃん キレイ」


「おばちゃんか~~」



一美さんと爆笑した。



「ご主人 素敵ね~~
出世頭なんでしょ?」



「頭はいいんですよ~」
私は笑った。



勉強が好きな恭平には
試験でどんどん偉くなるシステムが
自分には合っていると言っていた。

私はまだ教育係長として
新入社員の研修の仕事についている。


後輩たちが入ってきて

「先輩~キレイ~~」
と騒いだ。


「ありがとう」


「鬼の教育係長が天使に見えます」

男子社員が言ったから
大爆笑になった。



「コラ・・・
今日の主役になんていうことを・・・・
帰ったらまたじっくり研修ね~」

私が言うと
またさらに大爆笑になった。
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