アイシテルって言えなくて~大人女子と高校生の恋
「おやすみ」
恭平が言った。


「え?」



「抱きしめてあげてるから
恵美さんはこのまま
寝なさい・・・・」




「恭平?」



「今日海に連れて行ってくれて
ほんとありがとう。
いろいろ迷いやイライラがあってさ
自分でもこれから
どうなるのか正直わかんなかった。
だけど今日一日が
スゲー楽しかったおかげで
なんか落ち着いた。
恵美さんのおかげ・・・・
だから今は俺の恩返し・・・・
高校生だからってすぐヤリて―
とか思うばっかじゃないよ。」



「恭平・・・
ほんとは優しいんだね・・・」
感動で目がうるうるしてきた。



「ほんとは・・・って・・・
俺だって男だけど
恵美さんはかあさんの大事な人の
宝物だから……」

ぶっきらぼうな言い方だけど
心が感じられる。


「恭平でよかった・・・
これが完璧違う男で・・・
こんなことされたら絶対浮気してる
そして…自己嫌悪に襲われてる……」


私は安心して恭平に
しがみついた・・・・・。
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