年上彼氏様
2・あなたがあたしを見てくれないのなら..




もしかしたら..彼はあたしの事を好きじゃないかもしれません。






携帯の待ちうけ画面を暫く眺めたけれど、相手からの返信はなかった。


時刻は深夜2時過ぎ。そろそろ寝ないと明日の授業に支障をきたす。
それは十分分かっているのに、もやもやしたものが胸の中に広がり続けていて、
瞼がちっとも重くならない。


携帯を枕元に投げやると、ごろんと横になった。


電気の明かりがすごく眩しくてつい手をかざす。


チクタク、チクタク


静かな部屋に時計の針が大きく響く。


いつもは気にならない音なのに。

それにすら馬鹿にされてるような感じがして布団を被った。



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