携帯小説的恋
そうすれば……

観覧車に乗る頃には、月人君の気持ちはもう順ちゃんに真っ直ぐ向かってくる筈。

肩に廻された手、

近づく二人の距離、

そして……キス……

そこで順ちゃんはこう言うの、

「今日だけよ、あたしが月人君の彼女になるのは」

って。

「えぇ~じゃ、キスまではしちゃうわけぇ~」

桃花ちゃんの計画に、驚きを隠せないあたし。

「いいでしょ、何事も経験よ。

順ちゃんの作家魂を見せて頂戴!

そして、順ちゃんの女をアピールして、これからの主導権を握るのよ!

そうね、当日の服装はジーンズ厳禁。

ミニスカートで行くのよ!」

桃花ちゃん、

はっきり言って恐いです……
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