携帯小説的恋
「はい、これ、記念のプリクラ。あたし、もう行かなくちゃ。楽しかった、ありがとう」

そう口にするのが精一杯だった。

ある意味あたしは、『友達』って言葉に安心してたんだ。


あたしの頭の中では、

友達→遊ぶ→楽しい

って構図がしっかり出来上がっていて。

『じゃ、話は早いな。俺とお前が友達になりゃいいんだ……』

あの時、月人君が友達ポジションを選択してくれて助かった。

正直言って、ほんと、ホッとした。
< 63 / 205 >

この作品をシェア

pagetop