みつあみ少女にティアラを乗せて ж2部


女の子の初めてのキスは、思い出になる。



ファーストキス だったんだ。



あたしだって女の子。
ドキドキしながら考えてた。

色んな理想があってシチュエーションがあって


夢みていたんだ。



なのに、どうして



どうしてこんな形になってしまったの。



あおいは朝まで眠れることなく、布団に包まっていた。



長い間、枕に顔を押し付けて、泣いていた。


誰に「酷いね」と言われることなく
誰に「泣かないで」と言われることなく

誰に気付かれることなく泣いて、朝がきた。

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