みつあみ少女にティアラを乗せて ж2部
「ああ?カメラっ…てこれのこと?」
「う、うん」
なんとかかんとかたずねることが出来たあおいは、手に汗握りながらずっとドキドキしていた。
池野くんと目も合わせられないあおいに、池野くんはカメラをあおいの間近に見せ付けた。
「わっ」
「はは!すげえだろ?小遣い貯めて買ったんだよ」
目の前のカメラ越しに池野くんの自慢げな笑顔が見えた。
「う、うん、すすごい!カメラ……す、好きなんだ?」
「まあな」
池野くんは大事そうにカメラを鞄にしまいながら言った。
「俺、カメラマンになるからさ」
「“なる”なんて断言して!」
綾が苦笑いした。
「うるせーっ“なりたい”じゃなれねんだよ!分かるか?宮坂はバカだから分かんねえな!とりあえず俺は、有言実行タイプだからよ」
「はあ?だーれがバカだってえ?ねえあおい」
綾は怒りの笑みを広がせた。
「え、えと……でもたしかに綾、成績悪かったじゃん」
「こらっ!あおいいーっ」
「あははっやめて」
三人は、楽しく笑った。
あおいは無意識に感じていた。
まるで美並高校に帰ってきたみたい。
フランスの超豪邸の中だけど、
今 ここは美並高校だ――。