みつあみ少女にティアラを乗せて ж2部
「紡朗との、争い……?」
「私事です」
「…そうなの」
依鶴は肩を下げた。
「じゃあ紡朗の友達であるあなたに聞くわ。紡朗は、わたしの事、怯えていた?」
「ええ、そうかもしれません」
「…紡朗は、わたしの執事よ……離れていられたら誰がわたしを守るの…」
依鶴は、小さな声で独り言を吐いた。
そして唐突に顔を上げ、藤咲さんを直視した。
「ねえ、藤咲さま、実はわたし…あおいに聞いちゃったの」
藤咲さんは眉をひそめた。
「秘密にしといてって言われたけど、わたし、あおいの事を考えると、執事であるあなたには言っておいた方がいいと思ったの…」
依鶴の口角が、ほんの少しずつ、上がった。