みつあみ少女にティアラを乗せて ж2部
「なにぼけっとしてんのよ」
「…え」
「藤咲執事が待っているでしょ。ほら」
依鶴は、あおいの手を掴んで扉へ引いた。
あおいは思わずまじまじと依鶴を見ていた。
半信半疑だった。
依鶴がこんなに朗らかになるだろうか。
なにか…裏があるんじゃないかな。
依鶴はドアノブに手を掛けて開いた。
廊下の、すこし離れたところに藤咲さんはいた。
「わたし、紡郎を待つわ」
依鶴は下を向いて言った。
「…依鶴」
「なによ。不思議そうに見るわね」
あおいは赤くなった。
「だ、だって」
依鶴は再びあおいの手を引いて、つかつかと藤咲さんの元まで行った。