みつあみ少女にティアラを乗せて ж2部
再起


「犯人らしき人物の確認は、まだのようですね」



勉強が終わった頃、藤咲さんは呟いた。



「一週間、残りあと3日かあ…。それ、喜んでいいんだか分かんない」


あおいも、ぼんやりと呟いた。


「気を抜いては行けません。3日となると、さらに危険が高まります」


藤咲さんは真剣なかおして言った。



あおいは目を伏せた。
いえなかった。



もうすでに松永さんと接触したこと。



松永さんは多分もうあたしの所へは来ない。

あたしから接触しないかぎり、もう動かないだろう。


犯人が松永であれば、この事件は終わっている。


でも……


「松永さんは身代金を取りに来るのかな」

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