幕末〓冷血の鬼
(私は新選組には、いらないの?)


そう思い私は涙を流した。


「おい。恋花?」


「土方さん。私は新選組に居たら邪魔ですか。」


「邪魔じゃねえよ。」


「ならどうして!?私はここしか居場所が無いと前も言ったじゃないですか!私を嫌いになったんですか?」


私は、もし嫌いと言われたら死のうと思った。


ギュッと拳を作り俯く。


「嫌いだったらこんな風に抱きしめたりしねえよ。恋花、俺はお前の大切な物を奪っている。またお前の大切な物を奪うかもしれねえ。」


土方さんは、そう言うと腕に力をいれた。
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