幕末〓冷血の鬼
「うっ………」


隣で寝ていた藤堂君が声を出し、顔を見たが寝返りをうっただけだった。


藤堂君は、私に新選組の事で相談した事もあった。


『伊東さん、俺この頃わからねえんだ。新選組に居て本当に人々を守っているのかって。』


『守っていると思いますけど。』


『でも池田屋の時、俺らは沢山の人を殺した。しかも次の日からは村の人々からは冷たい目で見られ、人殺し……て。』


『自分が決めた道でしょう?胸張っていけば良いんじゃないの?』


『自分が決めた道……。だよな、ありがとう伊東さん。俺、頑張る。』


藤堂君はそう言うと帰って行ったのだが、今日の藤堂君の表情を見ているとやはり悩んでいるように見える。
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