幕末〓冷血の鬼
あれから2日経ち、とうとう山南さんが切腹する日が来た。
「山南さん、最後に何か言いたい事はあるか?」
切腹をする畳の部屋で土方さんが聞くと山南さんはニコッと笑った。
「私は幸せでした。新選組の皆さんと一緒に戦えて、愛する人に愛されて…私は幸せ者です。皆さんありがとうございました。」
山南さんの言葉に隊士達は声をかみ殺し泣いた。
山南さんは切腹するまでいつもの優しい笑顔をし、切腹をとげた。
私は、その後屯所の門の前にいた山南さんの女の人に山南さんに頼まれた手紙を渡した。
彼女はその手紙を大切に持ち、走って屯所から離れて行った。
山南さんが彼女に何を書いたかは知らない。
私は名前の知らない彼女の小さな背中を、見えなくなるまで見つめていた。
「山南さん、最後に何か言いたい事はあるか?」
切腹をする畳の部屋で土方さんが聞くと山南さんはニコッと笑った。
「私は幸せでした。新選組の皆さんと一緒に戦えて、愛する人に愛されて…私は幸せ者です。皆さんありがとうございました。」
山南さんの言葉に隊士達は声をかみ殺し泣いた。
山南さんは切腹するまでいつもの優しい笑顔をし、切腹をとげた。
私は、その後屯所の門の前にいた山南さんの女の人に山南さんに頼まれた手紙を渡した。
彼女はその手紙を大切に持ち、走って屯所から離れて行った。
山南さんが彼女に何を書いたかは知らない。
私は名前の知らない彼女の小さな背中を、見えなくなるまで見つめていた。