幕末〓冷血の鬼
(血………!?)


口から出てきた血が高杉さんの手をつたり地面に落ちていた。


「みられ…ちまったか。」


「梅之助さん、もしかして………。」


少しずつ落ち着きを取り戻してきた高杉さんは、自分の血を懐から出した紙で拭き取るとフウと息をついた。


「ああ。恋花の考えどおり労咳だ。」


「労咳!ならこんなところにいないで早く戻って休んで下さい。」


私がそう言うと高杉さんは首を横に振った。


「咳は治まったし大丈夫だ。それに俺にはやらなきゃならねえ事があるんだ。」


高杉さんはそう言うと立ち上がった。
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