幕末〓冷血の鬼
「土方………」


「お前のせいで俺は………。」


俺の周りには俺が殺したはずの奴らが血まみれで現れ、憎しみの目で俺に近づいてくる。


「来るな…!」


後ずさろうとしたが俺は、後ずさりが出来なかった。


「としにい、としにいはお侍さんになるんでしょ?どうして……私を守ってくれなかったの?」


「お前…………」


俺が唖然としていると少女は姿を消し、恋花が現れた。


「恋花?」


俺が声をかけても恋花は返事をしない。


「恋花…おい恋花!」


俺が体を揺らすと恋花は俺の腕に倒れてきた。
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