幕末〓冷血の鬼
「そこのお嬢さん、焼き芋食べてかないかい?」


声をかけられ立ち止まると、焼き芋を持ったおじさんが私に笑顔で言ってきた。


「寒い時はホクホクの焼き芋に限るよ。」

丁度、小腹がすいてた私はおじさんから焼き芋をもらいお金を払った。


「まいど。熱いから気をつけてね。」


熱々の焼き芋を落とさないように持ち、口に運ぶと芋の甘さが口にふんわりと広がった。


「美味しいです。」


「それぁ良かった。おっ!そこの綺麗なお嬢さん焼き芋いらないかい?」


おじさんの声をかけられこっちを向いた人は確かに綺麗で整った顔立ちをしている。

私と目があったと思うとその人は急に私に近づき腕を掴んできた。
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