幕末〓冷血の鬼
「なんだ、左之じゃねえか。なあ左之、武士ってなんだ?」


「えっと……てめえの意志を真っ直ぐに突き通す人です…。」


原田さんがそう言うと土方さんはニタリと笑った。


「そうだ、武士はてめえの決めた道…つまりてめえの信念だけは負けちゃならねえ。なのに今の武士はどうだ?」


「ど……どうと言われましても……。」


原田さんはこっちに救いの目を向けているが誰も助けようとしない。


「左之には可哀想だが、ああなっちまったら誰にも止められねえよ。」


いつの間にか土方さんから逃げて隣に座っていた永倉さんは原田さんを同情の目で見ていた。
< 584 / 627 >

この作品をシェア

pagetop