君への距離~クリスマスの奇跡~
「さっむ!!」
霜が降りた真っ白なグランドをベンチに立ち上がって眺めながら叫ぶ。
黒いパーカーの上に大きめの白と赤の部のウインドブレーカーを羽織っている。
背中にはH・TSUBASAの文字が金色の糸で刺繍されていた。
黒目がちな大きな目と、胸まで伸びた蜂蜜色の髪。色白の頬は寒さでピンクに染まっていた。
相変わらず背は小さいけれど、少し女の子らしくなった杏がそこにはいた。