今宵 知らぬ円舞曲 歌われぬ旋律 まるで御伽噺。
目が覚めたのは、翌朝だった。
その朝は、特別なもので。
一生に一度しかない、
ひとつになった朝。
「だそうよ」
「……へぇ」
ふたりは、いつの間にか
お互いの手を握り合っていた。
「なんか、怖いね」
「そうよ。
歪んだ恋のお話なのよ」
おばさんはにこりと笑って、
ふたりにお菓子をあげた。
「さあ、おかえり」
「はい、おばさん。ありがとう」
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