王様と料理人
「待ちます…が、早ければ早い方が嬉しいです。学校に通いたいので。」

残り少ない高校生活と、進学先の調理学校。

どちらもしっかりとこなしたい。

「わかりました。早速午後の時間はその研究にあてましょう。元の世界にお帰りになるまでは、ラウル様の事をよろしくお願いいたします。…若干変態ですが。」

「若干、ですかね?腑に落ちませんが、その件についてはお任せください。腕によりをかけて料理人の職務を全うします。」

やはり頼もしいリュウさん。

せめてもの恩返しに、私も仕事頑張ろう。

甘くて、しかしほろ苦いコーヒーゼリーを飲み込んで、私は新たに決意した。

「俺、変態?2人して否定ナシ?」

ぼやくラウル王をシカトしたまま。




(帰る方法は探します)
(でも、実際に帰すかどうかは別問題なのですよ)
(未来の王妃さま)
(…貴女になら、仕える価値がある)


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