神様は知っている




「……っ!何ソレ!!」



「………………」



「………っ!あ、あたしだって…もう他に好きな人居るもん!!」



「はいはい……俺疲れたから…また、明日、な…」



「………………」






最後の方には、思わず声が震えてしまった。




でもそのおかげか、佳奈は黙って帰してくれた。









曲がり角を曲がりきって、お互いが見えなくなる。



………っ





やっと流せた涙は、佳奈を好きだって証だと思った






「……っ佳奈…!」



さっきよりも声が震えちまったけど。






でも、歩く足を止めなかった











悲しくたって。



いいよ。







だって佳奈を幸せに出来るのは、俺じゃなくて光の方なんだ。







あんなにもお前を大切に思ってるんだぞ?






気付いてやれよバカ佳奈…………











………『純平みたいなバカは大好き。』







「…………っ」






ばーか…………







俺だって、





お前みたいなバカは…





「大好きっ…。」









大好きだ。佳奈







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