君の隣で ーセンセイとアタシー
「………」
和奏の手をずっと握っていた
病室には誰もまだ着てなくて、俺ひとりがそこにいた
ただ、ただ和奏が目を覚ましてくれることを望んだ
他はなにもない
早く目を覚まして
祈るように両手で和奏の手を包む
そうして何分、何時間経ったかわからないけど、バタバタとスリッパの音が廊下に響いた
「和奏っ!!」
病室に駆け込んで来たのは…
パンッ
「和奏になにしたんです!?」
「……」
「黙ってないで答えたらどうなんです!」
「……」
「あなたのところから帰ってきてから和奏の様子がおかしいのはわかってました、でも…和奏もあなたもなにも話さなかった…だから信じていたのにっ」