君の隣で ーセンセイとアタシー
「…取りあえず、私たちは近くのホテルにチェックインしてくるよ、なにかあったら電話してくれ」
「はい…」
真由美さんは後ろ髪を引かれるように和真おじさんと一緒に病院を後にした
俺はまだ覚醒のしない和奏のベッドの近くの丸イスに座って、ただ和奏の手を握っていた
「っ……いやっ……あ、おい……」
「和奏?」
覚醒が近いのかまぶたがピクピクと動いた
そしつ苦しそうな寝言…
俺の握っていた手を強く握り返して、まるで俺から放れたくないと言ってるようだ