【短編】美少女のあの子
不思議がってる。
「あー…えーっとね。じゃあね」
先生の膝の上にまたがった。
ビックリしたみたいで
手を伸ばそうかどうか、迷ってる。
「家に帰ってきたら毎日、私のことを好きか考えて?
それで好きじゃなくなったら連絡して。
それから考えるから」
何だかビックリしてた。
まあ、先生が私をいつか好きじゃなくなることを前提にした話だから、
まあそうだよね。
「それから考えるって?」
「それから考えるの。もういいから」
ツッコみ所はそこじゃないだろう。
『好きじゃなくなるなんて無いよ!』なんて言ってほしかったけど、
まあいいか。
ホントこの人は意味不明だから。
「はつ美」
「もーいいから」
立ち上がって、頭をぎゅっとした。
「それより、今は?
今は私のこと好き?」
そして頬にキスをした。
「うわ、はつ美…?」